看護師と医師の関係が職場の雰囲気を決める

☆働きやすさは職場環境の良さ

看護師の仕事はストレスも多く、また比較的いつでも求人が出ていることもあり、転職をする人は後を絶ちません。

勤務時間が同じでも給与は違うなど、ごく普通の会社と同じように条件で選んでしまいがちですが、勤務してみるといちばん大切なのは職場の雰囲気、つまり人間関係の良さやチームワークだと感じる人が多いようです。

私も、主任になった頃からは後輩や部下を真剣に見るようになりました。どんな性格の人なのか、どんなふうに仕事をしたいのか。もちろん、すべての職員のワガママを聞くわけにはいきませんが、できる限りストレスを減らしたいと考えています。

これは以前からずっとある問題ですが、ナース同士の士気が高まっていて、現場が良い雰囲気になっていても、担当医師が変わることによって看護師のやる気がまるでなくなってしまうことがあります。

医師は看護師のように求人広告やサイトで職場を決めると言うより、大学の頃からのネットワークで勤務先を見つける人が多いです。
ですから、「この医師はちょっとひどいのでは」と私が感じたとしても、その医師が院長先生の大学の出身という経緯で来ている場合など、誰にもそれを言えず辛い思いをすることがあります。

☆イライラする医師の怒りが看護師へ

最近は、外来に来る患者さんのほとんどが高齢者と言っても過言ではないくらいです。
歳を取ればとるほど、寂しいのか普段話し相手がいないのか、診察になるととにかく長くしゃべる人が多くいます。

医師は、1時間に8人程度を診察していかないと外来の患者さんを診きれません。
ですから、どうしてもカルテの情報をパソコンの画面で見ながら、そのまま患者さんの話を聞くというスタイルになってしまいます。

目を合わせてしっかり診察したい気持ちもあるとは思うのですが、それが許されないのが今の外来の状況です。

ある日胸がムカムカすると言うおばあちゃんが内科の外来で診察を受けたそうです。
医師はまだ若く、夜勤も勤めていましたから、疲れてイライラしていたようです。

「どんな風にムカムカするの?」という医師に対し「昨日の朝起きたらね…。あ、その前の日もそうだったんだけど…」からはじまるおばあちゃん。看護師もハラハラしていました。

初診の際には問診票を書いてもらい、内容がハッキリしないとなれば、待合室に看護師が出向いて直接患者さんに質問して書き加えます。しかし、医師同様、看護師も手が足りなくて忙しいことも多くあるのです。

医師はイライラして「どうして問診をちゃんとしてないの?!これじゃあ時間かかって仕方ないよ!」と看護師をにらみつけたといいます。

忙しいのはお互い様、お年寄りの患者さんが多いのは社会的に仕方のないこと、と医師と看護師がお互いに思いやる気持ちが必要だと感じています。

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