看護師の先輩に困っています

ご相談

転職して今の病院に勤務するようになり、3ヶ月が経ちました。

はじめは職場に慣れることや、同僚や先輩の名前を覚えることなど、必死だったので気付かなかったのですが、最近気になることがあります。

まず、私に対してよく注意してくる先輩がいるのですが、その人が言っていることが間違えていることがよくあります。

医師の指示なくしてはいけない行為なのに「自分で判断してさっさとやって!」と口にしたときには、医療事故につながると感じたために「ドクター呼びますか?」と言ったところ、「これまでもやってるんだから」と言って自分で薬を投与しはじめました。

確かに、ドクターは忙しくてその程度のことは看護師の判断でも良いと考えているのかも知れませんが、私には納得できません。

それに、自分が言ったことを私がしたのに、それを師長やドクターに注意されると「自分は関係ない」フリをして知らん顔です。

師長とこのずるい先輩は仲が良く、とても転職組の私が口を出せる感じではありませんし、医師は忙しすぎて、治療に関すること以外の話などしている時間はないという雰囲気です。

ふんわり子のアドバイス

うーん、難しいお悩みですね…。

おそらく、医師の指示の出し方としては「この状態になったらこの薬をこのくらい投与して」というふうにカルテに書かれているのだと思いますが。

あなたの言うことは正しく、厚生労働省は「処方された薬剤の定期的、常態的な投与及び管理について、患者の病態を観察した上で、事前の指示に基づきその範囲で投与量を調整することは可能である」としていますが、これはあくまでも「在宅などで看護にあたる看護職員」についてなのです。

しかし、医師が忙しいとごく普通に、カルテに記載してあれば看護師判断で投与されることはあります。そうしないと現場が忙しすぎるということもあるのでしょう。

相談者さんがどうしても納得いかないというのなら、そうした決まり事がきちんと守られている大きな病院へ転職するなどの方法がありますが、他の条件は良いという職場なら、こうしたことは「郷に入れば郷に従う」という気持ちで受け流すしかないのかも知れません。

学生時代にアルバイトしたときのことをちょっと思いだしました。飲食店だったのですが、マニュアルにある「ふきん等の塩素消毒」の回数に比べ、実際に消毒していたのは半分くらいでしたし、トイレの清掃チェックも、忙しいと「今はとりあえずいいから」と言って、あとでまとめてサインしたりしていました。

どの世界にもあることかもしれないですね。正義感の強い人なら、正しいことを正しくおこなう職場を探すしかないのかも知れません。

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